はじめに 私的MBA論

はじめまして、IESE 2年目のR.Mです。

 

これからIESE在校生/アルムナイより、IESEのMBAから就職活動とその後、バルセロナ/欧州の楽しみ方まで、様々な体験談をアプリカントの皆さんにご紹介していきたいと思います。

 

僕がトップバッターということで、1年のIESE生活を通じて感じた「MBAって何なの?」というそもそも論的なお話をさせて頂きたいなと思います。題して「私的MBA論」です。(すいません、おおげさで)

 

よく巷ではMBAを「しょせん就職予備校」と捉えるか否か、という議論があります。ある人はシニカルにそう事実を捉え、ある人は「そこは素晴らしい出会いと成長の場であって単なるキャリアチェンジの場所じゃない」と言う人もいます。僕はIESEでのMBA生活を通じて率直に、これは対立しているようでどちらも間違っていないなあと思いました。

 

僕は、ビジネススクールは「スポーツジム」のようなものだと思います。ジムには希少な器具をそろえた本格派アスリート向けの高級施設から、会員制や一般庶民向けの施設がありますが、基本的にはどのスポーツジムにも体を鍛えるためのベーシックな器具はそろっています。

 

どこにも共通していることは、「結局どう体を鍛えるのは自分次第(器具のクオリティや種類だけではない)」であるということです。もちろん、ジムによってはオリンピック級の選手ばかりが集まっている場所や、素人アスリートが多い場所など、形成されるコミュニティが大きく異なります。高級ジムに行けば、もしかしたらプロの選手だけが知っている秘密の特訓方法が見つかるかもしれないし、少なくともトップ選手のトレーニング方法を見られる可能性はあります。逆に素人アスリートの方が自分に近い分、より実践的なトレーニング方法を学べるかもしれないし、生涯の友を得やすいやすいかもしれません。ここでは「学び」以外の「Fit感」「出会い」という+αの要素がある。結局何が自分にとってベストかは行ってみないことには分からないし、選んだ時点で正解不正解が決まるということではないでしょう。

 

帝拳のようにチャンピオンばかりが集まっているジムに入り、彼らが受けたのと同じ教育を受けてチャンピオンを目指すやり方もありますが、実績のまだないジムでも、自分自身で足りないものを補おうとする努力が逆に良い作用を生み、内山のようにクレバーで偉大な世界チャンピオンとなる人もいる(内山はワタナベジム初の世界チャンピオン)。その他にも、成功者が卒業生に多いコミュニティに所属することの方が誇らしく、受けられる恩恵も多いとを感じる人もいれば、まだ誰も実績を残していない場で第一人者になり、コミュニティを形成するリーダーと成ることに価値を感じる人もいるでしょう。

 

このように考えていくと、結局ビジネススクールに価値があるかどうかという議論は、どの学校を選ぶべきかという問いも含め、やはり自分の中にしか答えを見出せません。そして少なくとも私にとってIESE Business Schoolという学校は、間違いなくベストスクールだったと自信を持って言えます。Candidateの皆さんにも今後このブログを通じて少しでも我々の体験を共有できれば幸いです。

 

次回は僕の自慢の同級生にバトンタッチです。乞うご期待!