MBAはゴールではなく、ゴールを目指す為のツール

はじめまして、IESE Class of 2010のK.I.です。今回私からはIESEの卒業生、そしてMBAホルダーとしてMBAをうまくキャリアアップにつなげる為の心がけについてお話ししたいと思います。

私がMBAを志そうと思ったきっかけは自分のキャリアの行き詰まりでした。それまで大規模なシステムの開発プロジェクトのプロジェクト管理を手掛けてきましたが、なかなか自分のやりたい事に仕事がつながらず、ある日オーバーワークから体調を壊した事をきっかけに、このままではいけないと思い、MBA進学を志しました。しかし当時はまだWhy MBA?は漠然としたものに過ぎず、MBAに行けば道が開けるという安易な考えを持っていました。

 

思い立ってすぐにGMATとTOEFLを受験し、何校かに出願したものの、突貫工事だった為か合格には至らず、初めてのMBA受験は失敗に終わりました。初めての受験に失敗した事で、私は原点に立ち戻り、自分がどんなキャリアを歩み、そしてMBAをどのように活用したいのか改めて考え直しました。私は短期的には経営戦略の立案に、そして長期的には日本でネット関連のビジネスの立ち上げに携われる仕事をするという目標を立て、その為に何をしないといけないか、転職等のMBA以外の選択肢も含めて考え直しました。その上で、今までのキャリアでは乏しかったマーケティングやストラテジー等の知識を身につけ、ネット系ビジネスでインターンを経験する為にMBAが必要という結論に至りました。これらのニーズを満たせるMBAプログラムを探していた矢先に、MBAから帰ってきた高校の先輩を通じインターンを出来る2年制プログラム、且つグローバルなネットワークを作れるIESEの事を知り、受験・合格しました。

 

留学中は沢山のケースワークや、キャリア関連の準備もあり、全てをこなすのは困難な時期も多々ありました。なかでも、留学直後にリーマンショックが起きた事もあり、キャリア関連の準備は非常の多くの時間と労力を必要としました。ですが、ケースワークとジョブサーチを無難にこなしつつ、多くのヨーロッパの国々に旅行に行く事も出来ました。そして卒業から3年経った今、私は戦略コンサルティングファームを経て、某小売業の本社でeコマース事業を担当しています。ある程度は留学前に立てていた目標に近い仕事が出来ているのかな、と思います。

 

なぜうまくMBAの忙しい時期、そしてリーマンショックの最中の就職活動をうまく乗り切れたのでしょうか?今振り返ると、1回目のMBA受験に失敗した時に自分のキャリアを見つめなおし、MBAをどのようにレバレッジしたいのかを具体的に考えた事が非常に有意義な事でした。具体的にMBAで何を達成し、どのように将来のキャリアに活かしたいかをイメージする事で、ケースワークとインターンの準備で忙しい時に、何を優先すべきかが明確になりましたし、卒業後もうまくキャリアアップに活かす事が出来たのではないかと思います。

 

MBAは最終的な目的ではなく、キャリアアップさせる為のツールの1つです。そのツールをどのように活かすかは自分次第ですし、場合によっては自分のキャリアゴールを達成する為にはベストなツールではないかもしれません。なるべく具体的に自分のキャリアで達成したい事、そしてそれを達成させる為にMBAをどのようにレバレッジしたいかを考えると、MBA留学の経験をより有意義に活用出来ると思います。