Exchange Programの話 (1)

Class of 2015のTakaです。今回はIESEが誇るExchange Program (交換留学制度)についてお話ししたいと思います。

12月に入り、秋学期も終わりに近づいてきました。多くのMBA学生は、試験やレポート、プロジェクトのプレゼン準備と、クリスマスパーティーに追われる日々です。私の家の近くの公園にも、大きな、煌びやかなクリスマスツリーが準備されています。さて、私は現在、IESEのMBAプログラムの目玉の一つであるExchange Programを利用し、8月末からのFall Termを、米国はコネチカット州にあるYale School of Management (SOM)で学んでいます。 今回は、Exchange Programのアドバンテージ(と留意点)について、私の経験をベースにご紹介してみたいと思います。


Exchange Program

 

Exchange Program (交換留学制度) とは、IESEと世界各国のビジネススクール間の協定により、それぞれの学校から交換留学生を選抜・派遣する制度のことであり、通常は、2年生の8~9月から12月までの4th Term(いわゆる秋学期)に留学します(学校により、1月からの最終学期である5th Termに留学する場合もあります)。

 

ご存知の方も多いと思いますが、IESEは世界の他のビジネススクールの中でも格段に大きなネットワークを築いており、これがIESEのMBAプログラムの大きな特徴の一つにもなっています。留学先は、在校生280名に対し、30校・計100スポット近くあります(2014年の場合)。地域分布も、米国・欧州のトップスクールはもとより、アジア、中南米、アフリカのビジネススクールとも提携しています(詳しくはIESE公式ホームページをご覧ください)。


成績による選抜

 

Exchange Programの選抜は、毎年4月ごろに行われます。1年生の1st Term、2nd Termの成績 (GPA) が用いられ、成績順に希望校のスポットが充当されます(同点の場合はGMATの点数が使用される)。従って、人気がある学校に行くためには、この期間に良い成績をとる、即ちCを取らずにAを多くとる必要があります。IESEは時に「コンペティティブな学校」と表現されることがありますが、このExchange Programが学生間の(良い意味での)競争意識を促進しているのは間違いないでしょう。

 

また、この制度とIESEにおける学習環境との関連でいえば、他のトップスクールからIESEに交換留学で学びにやってくる学生も同数程度いますので、交換留学を選ばないIESEの学生にとっても、新たな刺激とネットワークづくりの機会になっています。ちなみに、Class of 2015には、3名の日本人MBA学生の方が日本からIESEに交換留学に来ています。


なぜExchangeでYaleに行くことに決めたか

 

さて、私がExchangeに行くことを選んだ理由についてですが、これまで日本国外で生活したことのなかった私にとっては、IESEで学ぶというだけで、自分の「破壊的創造」みたいなものが毎日起こっているよう状態でした。従って、Exchangeという選択肢が現実的なものとなってもなお、バルセロナで自分の成長を最大限伸ばすのが良いのか、Exchangeに行くべきか、正直悩みました。最終的には、以下の理由でYale SOMに来ることにしました。

 

1) 米国での学び

これからグローバルにビジネスをする上で、米国は魅力的かつ絶対に避けて通れない市場です。需要の視点で言っても、向う十数年は安定して労働人口の増加が期待できる成長市場であり、また、供給の視点で言っても、ご存知の通りプロダクト・プロセスの両面からイノベーションが起こるダイナミックな環境です。米国で1学期間勉強したからと言って米国のマーケット、ビジネスが分かるということではないのですが、それでもビジネススクールの学生として米国で学ぶことは良い機会だと思いました。


2) 全米トップの総合大学にあるスクール

私が言うに及びませんが、Yale Universityは、全米で(ひいては全世界でも)トップティアに位置づけられる総合大学です。歴代のアメリカ大統領を一番多く輩出している大学でもあります。ビジネススクールの括りで言っても、SOMがトップティアであることは間違いありません。ちなみにSOMは、昨冬、最新鋭の設備を備えた新校舎であるEvans Hallに移りました。


3) 生活環境

YaleがあるNew Haven (コネチカット州)はニューヨークから電車で北へ2時間弱。ボストンからも同じぐらいの距離です。美しい大学キャンパスを中心とし、車も必要ないコンパクトな都市です。その割に、大学生・大学院生向けのアパレルショップやレストランも多く、イタリア移民が多かった頃の名残としてピザの名店もあります。特に秋は、New England地方の紅葉が映え、最も美しい時期でもあります。


それで実際どうなのか

 

実際にIESEからこちらに来てみて、Yaleで良かったと思うことは、総合大学で大多数の授業が全学に公開されていることにより、①ビジネススクールという枠を超えた授業を選択でき、また、②優秀かつ多様なバックグラウンドの学生(他のプロフェッショナルスクールの学生、大学院生、学部生含む)と学ぶことができるということです。

 

①についていえば、選択したほとんどの授業がSOMと他School (Law, Public Health, Forestry & Environmental, Economicsなど)とのCross-listed courseでした。私がとった授業については、これも「Yaleだからこそ」といった授業が多かったのですが、これは次回お話したいと思います。

 

②についていえば、日本で大学生をしていたころの自分と比較すると、特にYale Collegeの学生(学部生)は非常に優秀で、かつ勉強量が半端ないことに驚かされます(もちろんMBA学生も優秀です)。毎回の授業のリーディングが100ページに亘ることもままありますが、皆読みこなしています。その上で、コールドコールに対して、リーディングの論点をロジカルにクラス全体にプレゼンするというようなことは、自分自身が日本の大学生の時に考えもしなかったことだなと感嘆しています(単純に自分が不真面目だっただけという話でもありますが)。

 

更に、③Yaleだからこそといったイベントもあります。先週は、元アメリカ大統領Jimmy Carter氏が講演に来ていました。また、SOMの各クラブ主催で、Yale SOMの卒業生や各方面のマネジメントによるスピーカーシリーズも豊富です。

 

 

次回に続きます。