EXSIM

2年生のNです。

 

MBA生活2年目を迎え初々しい気持ちでキャンパスに戻りました。

今回はスパルタ&ピープルマネージメントを重視した IESEらしさが凝縮されている看板授業「EXSIM」について紹介したいと思います。

授業の概要と期待

2年目に必修授業は無く、各自割り振られたポイントをビットする選択式授業となります。多くのポイントを消費するものの人気の高い授業が1週間のIntensive Courseに位置する「Executive Management Solution(通称EXSIM)」です。

 

1週間で1単位取れるという効率性も人気の理由ですが、

朝から深夜までが当たり前というスパルタ性にも M気の多いIESE学生が惹かれて しまうのかもしれません。。

 

授業内容は架空の製品を生産、販売する会社の経営シミュレーションゲームを61チームで構成されたチームで回すものです。尚、リアリティーを出すため 、教授、実企業の社長、投資家が架空のボードを構成し、各チームは自社の軽方針や業績説明を行うことが求められます。ここで辛いのはボードメンバが極端に「ものいう株主」である事。経営メンバの説明が曖昧であったり、そのポジションに適して無いと見るや更迭する方の如く、役割変更を強制したりもします。(私のチームは無かったものの、他のチームは最初のボードMTGにおいて、社長変更を求められ、チームモメンタムに大きな影響があったと聞いています。 )また、会社経営で欠かせない労働組合や銀行との交渉機会もあります。

 

尚、私の本コースへの期待は主に以下2点でした。

・協業経験が無い別セクションの同級生との出逢いとチームワーク

・新しい環境においてリーダシップを発揮する機会

 

チームメンバとのキックオフ

授業は9月第2週の月〜金ですが、ケース読込み、ゲーム操作慣れ、役割分担、経営方針の策定等チームワークは授業前から始まります。多くのチームが開始前の週末を使い、チームメンバの特徴・希望を踏まえて役割分担を行います。 私のチームも前日日曜午後を使い、キックオフMTGを行いました。

 

今振り返ると、各自もう1歩踏み込んで各職務に求められる職務、自身の強み、やりたい事を素直に議論出来たら 後に待ち受けるハードワークをより効率的に乗り越えられたのかもしれません。

 

チームメンバの前職と役割を紹介すると

Aさん(男性)・・・戦略コンサルでCEO。オランダ出身。穏やかな口調も中身はキレキレ。

Bさん(男性)・・・ITコンサルでCFO。スペイン出身。サルサを数年でマスターする肉体派。

Cさん(女性)・・・マーケティングでCMO。ブラジル出身。笑い声を室内に響かせるムードメーカ。

Dさん(男性)・・・コントローラ。ポーランド出身。水球元ナショナルチーム。スポ根マンガに登場しそうな身体は大きく心は優しいタイプ。

Eさん(男性)・・・エンジニアでCL(Logistic)O。インド出身。学校一顔が広く明るいムードメーカー。

 

私は誰も手を上げなかった役割をやろうと思っていたのでCOOを担当。(経験が無い旨強く言わなかった事を後ほど反省)

 

息つく暇もないチームワーク

シミュレーションゲームは練習ラウンド2回と本番ラウンド6回で構成され、各チーム練習ラウンドを通じて経営方針をアジャストし本番に臨みます。

 

私は練習ラウンドで生産に必要な物品発注数を誤り、機会損失を招く大きなミスを犯してしまい(計算、入力ミスが桁違いの結果に繋がる汗)、ビリ発進だったにも関わらず、本番ラウンドでは想定外の1位という好発進を切りました。(再度ミスしたら自分の居場所は無くなるというプレッシャーもあり前日遅くまで残り。。)しかし、想定を超えた良い結果の要因分析をする時間も無いまま 無情にゲームは進行します。次期ラウンドの準備、ボードメンバへの説明、教室に戻りクラス全体での振り返りMTG等様々な対応に追われます。改善策を議論する間も無くゲームを進行している裏で徐々に歯車はズレ始めており、状況を理解出来ぬまま1位の座も失っていました。

CEOがリードを取り、各自作業を止めて 連携余地を探る時間を設けたことでチームは息を吹き返しますが、緊張感は高く、普段からストレートな表現をするMBA学生のコメントはよりシャープになっており僕は若干ハラハラしながら聞いていましたが、その際のチームメンバの柔軟さ、チームスピリット に感心させられました。

 

AさんはプロのCEO?という雰囲気で時に明るく、時に厳しくチームをまとめる 。

Bさんは自身の弱みを隠すこと無く提示しサポートをアドバイス、サポートを求める。

Cさんは他メンバからの鋭い(時にきつすぎる)コメントを受けても、議論終了後にはいつもの笑顔・笑い声を発信しながら作業を続ける。

Dさんはその才能から各メンバの業務を理解しつつも責任者の意見を尊重するため自身の考えは主張しすぎない一線を設け対応していた。

Eさんは周りのメンバを積極的にサポート。

 

皆、 Valueを出すために必死ながらも、個人を殺して チームワークに徹していました 。私は自分 で理解してから相談したい性格なので、自分の思考に篭ってしまう癖がありますがそれに対して、「その考えは分かるが、どの程度1人で考える時間が必要か、また、チームワーク開始前に自身の特徴を共有してくれたら良かった」 と授業終了後にフィードバックをもらい自身の状況、特徴を周りへ積極発信していく 大切さを改めて学びました。

 

各ラウンド終了後に全メンバで 課題、改善点を洗い出し実行するサイクルを確立出来たのはゲーム後半と出遅れたものの、行き詰まりを感じてからの復活劇がチームメンバ間の信頼を生み良い雰囲気でチームワークを終えることが出来ました。 特に、各メンバの異なるキャラがあったからこそ明るいプロフェッショナルな環境が成立したわけで尊敬と感謝の気持ちで一杯です。

 

表彰式

タネ明かしとなりますが、最終日の表彰において、教授たちは営業利益や起業価値といった経営指標で優秀チームを選ぶ事はせず、ユーモアを交えた形で各チームを表彰し教室は笑いと拍手で溢れました。そして、生徒と一緒に早朝から深夜まで付き合ってくれた教授たちへの感謝の気持ちが最高潮に達した時、同級生の日本人T君が100名の学生を代表して、 教授たちへThank you カードをプレゼント!教授たちは涙で言葉に詰まる中 授業は終わりました。深夜までのチームワークと緊張感に睡眠時間が無いと嘆いていたT君の「自身が辛い中でも人への感謝を忘れず、Thank youカードを企画・同級生を巻き込む姿」に感動し、また、その企画に心から賛同する同級生に恵まれた事に心が熱くなりました。

 

チームメンバとのフィードバックMTG

最終日に約1時間のフィードバックMTGをする機会が設けられたものの、半分も終わらなかったので表彰式終了後に 暗くなるまで3時間ほどビール片手に語り合いました。毎日午前様という限界状態だったからこそ お互いを深く知る機会が多く、残りのMBA生活をどう過ごすべきかという点でも参考になるフィードバックをもらえて良かったです。また、チームメンバ間のフィードバック内容を聞いていると、他人への理解と尊敬(聞こえが良い事ばかり言うわけではなく)に溢れている事に気が付きました。皆、強さも弱さも認めて素直に自分と向き合っており自己理解が高いこと、それ故に周りの気持ちを理解、尊敬出来るんだなと、自己理解の重要性を再認識できた事も私にとって大きな学びでした。(MBA受験で自身と向き合ったつもりでしたがマダマダ足りていない事と認識)

 

長くなりましたが、冒頭に挙げた期待以上の価値を見出す1週間となりました。

新しい仲間が出来るだけでなく、IESEの良さ、同級生の良さ、自分の良さと課題を再認識出来るオススメの授業です。